誰もが気になる口臭、その原因は様々です。
※こちらの記事もご覧ください→人は教えてくれない気になる口臭。その原因とは？

口臭を効果的になくすには、原因を把握し、その原因に応じた対策を実施することが必要です。

今回は口臭の原因の大半を占める、舌苔の対策について、ご紹介します。
歯医者に行かなくても出来る簡単なお口のエクササイズなども紹介しています。
ぜひご一読ください。

舌苔とは舌の上に苔のようにつく付着物で、食べたものや普段、摂取する嗜好品などにより色が変わりますが、白っぽいものがほとんどです。この正体は細菌の塊です。
鏡の前で舌を出して、観察してみてください。

舌苔を除去するには舌ブラシという専用のブラシを使ってこすり取るのが、もっとも効果的です。

でも磨きすぎには注意してください。磨きすぎると舌が痛くなってしまったり、味覚障害を引き起こしてしまうこともあります。そもそも舌苔が発生しづらい習慣づくりやよい口内環境を保つ対策も並行して行うようにしましょう。

◆舌苔の発生原因

舌苔が発生する原因には習慣的なものと体質的なものがあります。

習慣的な原因の代表は、頻繁にコーヒーや紅茶を飲む、タバコを吸う、歯磨きの回数が少ない、古くなった入れ歯を使いつづける、などです。

体質的な原因の代表は、歯並びが悪い、かみ合わせが悪い、ドライマウス、慢性的な鼻炎などです。

◆習慣対策について

習慣的な原因への対策は一言だけで終わってしまいます。
「頑張っていただく」しかありません。

例えば、コーヒー好きの方が口臭の原因になるからと言って、大好きなコーヒーを一日１杯までに抑えるのは難しいですよね。
しかし、これが結婚式を控えてホワイトニング期間中の女性の場合はどうでしょう？大半の方が、たとえコーヒーやワインが大好きであっても、がんばって控えますよね。

口臭に悪影響を及ぼす習慣については、自己満足度と症状のトレードオフの関係になりますので、今の自分にとって大切なことを選択すればよいかと思います。

◆体質対策について

体質的な原因のうち、口腔周囲の筋肉の不足・低下に起因するものについての対策をご紹介します。それはお口のエクササイズです。

一番簡単なお口のエクササイズはガムを噛むことです。ガムを噛むことで口腔周囲の筋肉をトレーニングすることができます。また噛むことにより唾液の分泌が促されるので、ドライマウスも防ぐこともでき、より効果が期待できます。

効果的なガムの噛み方は、意識して唇を閉じたまま舌で左右の奥歯にガムを送りながら10回奥歯でギュッギュッと噛んで、よく唾液が出てきたところで、ガムを噛み締め、喉の動きを感じながらゴックンと唾液を飲み込むという方法です。もちろんガムは100％キシリトールのものでお願いします。

もう一つ、簡単なエクササイズ方法を紹介します。
左右のほっぺを交互に膨らませたり、口角を上げたり下げたりして唇を尖らせてみたり、大きく口をおいたり閉じたりと表情筋を動かしましょう。これも効果的です。ちょっとした時間で気軽にできるので、ぜひやってみてください。

これらのことを意識していれば、口内環境が徐々に変化していき、舌苔が付きづらくなってくると思います。舌苔の付着量が減ってくれば、口臭も気にならなくなってくるでしょう。